咽頭： 鼻と口の奥深く、鼻咽頭、中咽頭、喉頭咽頭に分けられます。核酸検査では、鼻咽頭と中咽頭から検体を採取するのが最も一般的です。これは、ウイルスが呼吸器系に入ると、外側の部位にはほとんどウイルスが残っておらず、その大部分が呼吸器系内にある鼻咽頭と中咽頭に蓄積されるためです。

なぜ使うのか 前鼻腔スワブ 抗原自己検査のサンプリング？

• 前鼻腔スワブは、抗原自己検査に広く用いられています。前鼻腔スワブの長さが自己検査に適していることに加え、鼻腔内にはウイルスは少ないものの分泌物が多く、口腔内では呼気量が多く、嚥下も頻繁に行われるためウイルスの残存量が少なく、偽陰性となる可能性があるためです。そのため、抗原自己検査では前咽頭スワブよりも前鼻腔スワブの方が一般的に用いられています。
• 慢性またはアレルギー性鼻炎の患者の場合、前鼻腔スワブサンプル採取前に鼻をかむことが推奨されますが、鼻腔内のウイルス濃度に影響を与え、検査の感度に影響を与えることを避けるため、生理食塩水で鼻を洗浄しないでください。
• さらに、関連する病歴およびリスク要因がある場合は、前鼻腔スワブの代わりに口腔咽頭スワブの採取が推奨されます。

1. 重度のアレルギー性鼻炎の患者。
2. 鼻中隔の湾曲など、鼻腔に奇形がある人。
3. 最近鼻血の症状がある方。
4. 鼻の手術後3ヶ月以内の方。
5. 血液疾患のある方、または抗凝固薬を長期服用されている方。